館外には、SL一号機、客車・貨車等が展示してありました。運

転席に乗り込むのもOKです。実はこの一号機の引く列車に

は、昔実際に乗ったことがあります。と言いましても井笠鉄道

で乗車したわけでなく、東京の西武遊園地と多摩湖を結ぶ「お

とぎ鉄道」があり、レストアされた一号機が貸与されて運転して

いました。「おとぎ鉄道」と言っても立派に時刻表に載っていま

したし、列車交換の際にはタブレットを使用していたと記憶して

います。貸与期間が終了したのと、片側ピストンの欠損により

役目を終えたとのことです。細かい外装にはやつれが見られ

ますが、SLの主要部分には油がひいてあり、いつでも釜に火

をくべると動き出しそうな錯覚に陥るほど手入れされています。

館長の情熱が伺えます。その他客車や貨車も展示されていま

す。客車には昔懐かしい鎧戸(日除け、カーテン)がありました。

客車も貨車もボディは木製ですのでどうしても痛みが目立つの

は仕方がありません。屋根が付いているので、まだ状態は良

いほうだと思います。

往復ともに、しまなみ海道と山陽自動車道を利用した半日ツー

リングで、F800STには少し物足りない行程でした。

井笠鉄道記念館

平成21年3月7日に半日ツーリングで井笠鉄道博物館へ行

きました。ここへは過去何回か行っており、館長の田中さ

んには展示してあるSLの情景を出すために、ヘッドライト

点灯と共に煙室扉を開け発炎筒を放り込んで煙突から煙

を出していただくなど、とてもお世話になりました。今回の

訪問も、自然体で迎えていただき、好きなアングルで自由

にシャッターを切ることができました。

まずは記念館となっている旧新山駅へ入ります。出札室

の奥、駅務室には田中館長や地域の方が談笑していまし

た。一言館長に了解を得てから記念館の内外を写しま

す。廃止後道路拡張の際に駅舎を移動し記念館にしたと

のことです。

(復路、瀬戸田PAで多田羅大橋をバックに)