佐賀関砲台

18年4月2日に息子の大学入学関係の荷物を学生寮に持って行った帰りに佐賀関砲台に寄ってみました。砲台跡は佐賀関灯台近くにあり、簡単な矢印や掲示板もあり親切ではありましたが、説明文には備砲の種類等、些か間違いもあるのではないかと思われます。

戦前の撤去や戦中のドサクサで備砲したり、砲を変更したりといろいろあったのではないかと思います。いずれにしても平時は連隊の砲具庫に収納され、戦時に据えつけるようでした。この砲台は豊予要塞に属し、沖合いに浮かぶ高島の砲台と連携して豊後水道西側の守りについていたようです。

ちなみに高島より南側は高島砲台と愛媛佐田岬砲台とで守っていました。飛行機の発達と共に、この砲台や佐田岬砲台は廃止となったようです。それに伴い 高島の備砲も改変が何度かあったようです。

砲はこの穹窖砲座に1門ずつの2門ありました。
ここの備砲は15糎速射カノン砲と言われています。

佐伯港外の丹賀砲塔砲台が腔発を起こし、大勢の兵士が犠
牲になり使用不能になった後、急遽鶴見の断崖に穹窖式の
第一砲台を設置しましたが、そこには基筒を設置するための
穴が残っていましたが、ここには埋もれているのか見当たりま
せんでした。

また穹窖内には砲を吊り上げて設置するためか鍵フックが付
いていました。それと穹窖前面の砲口の間口が 広いことと跳
弾除の段差が少ないことなどが特徴でしょう。

(道路から坂道を下り穹窖砲台へ至る)

(些か誤記があると思われる説明版)

(関崎灯台と要塞の島「高島」)