仙崎防備衛所

21年12月20日に佐伯港外の仙崎(芹崎)防備衛所をのぞいてきました。バイクでの防寒対策のため伝熱ベストも買ったのですが、南予

は積雪で前日は高速道路が通行止め。当日も積雪が予想されたので残念ですが車で行きました。高速道の内子近辺から路肩に積

雪があり小雪が舞う状態でした。それでも車の流れはスムーズで約2時間で八幡浜に到着。フェリーで臼杵へ。そこから高速と下道を

使って仙崎まで行きました。豊後水道ではいつかは行ってみたい要塞島「高島」、佐多岬第一砲台、灯台下の穹窖砲台、佐賀関を見

ながらの船旅でした。

要塞・砲台は大体陸軍の管轄なのですが、仙崎防備衛所は海軍佐伯防備隊に所属し、敵潜水艦探知・撃破を目的に作られたものら

しいです。機雷原と聴音所と砲台で敵潜水艦の侵入を阻止するようになっていたようで、豊後水道・宇和海の島々や岬には聴音所や

砲台を備えた衛所が設置されたようです。

仙崎衛所もその代表格の一つで、安式15糎カノン砲3門と聴音機等が設置されたようです。このカノン砲は一昔前の砲で、衛所の備

砲にと言うことで倉庫から出してきた骨董品に属する大砲だったようです。帰宅後、研究家のK氏から「アジア歴史資料センター」と資

料をお教え頂き配置図と当てはめてみますが、誤記があるようで実際とは少し違っていたようです。同様の誤記は愛媛県にある由良

衛所についても砲台の数などに明らかな誤りが見られます。戦後のドタバタの際に作成されたもののようですので・・。

(防空壕、砲台、砲側弾薬庫・揚弾口等)

帰りのフェリーの時間調整のため、佐伯市内にある平和祈念館「やわらぎ」に寄って資料見学をしました。

(軍道、地下壕、測距機・探照灯台座跡、兵舎跡?)

(芹崎配置図 クリックすると拡大します)

(高速道路路肩や山には雪が・・)