由良要塞演習砲台・小佐毘弾薬庫

(弾薬庫に向かい、入口から奥へ進む)

(22年1月24日、再訪時の惨状)

(小佐毘弾薬庫平面図 角田誠氏作図)

22年1月24日にHPで知り合った善次郎さんたちと再訪した折には、数年前の豪雨の際に小川が 氾濫し鉄砲水に洗われたようで、小川の上流になるにつれ川床はえぐれ護岸が浮いていたり護岸の石が転がっていたりと大変な状況になっており、極めつけは、あふれた鉄砲水が軍道を下ったため入口は大きく削られて悲惨な状況になっていました。

当然敷地内の柑橘類は荒れる
に任せたままで、木々に覆われた状態でしたので早々に退散しました。

20年4月12日に由良要塞の小佐毘弾薬庫、演習砲台に行ってきました。

伊張山堡塁を手始めにこれから由良要塞参りが続きます。城郭研究家のST様から要塞近傍図他の資料を頂いた際に演習砲台他の事を知りました。

演習砲台は地図がないと全く見逃してしまいそうな場所にありました。目印を小佐毘川橋にし、旧愛車R1100Rで早朝に出発しました。前回、洲本ICを降りてからGPSの案内で旧道を走らされた経験を生かし、今度はバイパスをスムーズに走り、橋のたもとに到着です。

最初に弾薬庫から散策しました。バイクを道端に停めて山に向かう道を上っていきます。軽トラの轍が残っていますのでまずは大丈夫でしょう。

約500m程さかのぼると破壊された門柱らしきものがあり、所々に境界柱がありました。前面左手に池が見えると石積みの壁が城塞のように現れ、入口へと到着です。

内部は更地にされ柑橘畑に変わっていましたが、頻繁に手入れがされているようにも思えませんでした。壁は山肌を伝って弾薬庫最深部まで続いています。

弾薬庫内部を流れる小川にはレンガアーチの橋がかかっていました。所々に処理した家屋の瓦がまとめて置いてありました。

後で地元の研究家のYS氏に川のことを尋ねると、池と共に防火用水の役目を果たしていたとのことです。