芸予重砲兵大隊本部・付属施設
広島県竹原市忠海に藝豫重砲兵大隊本部(藝豫要塞司令部)跡が残っています。
19年 3月 4日に思いつきの半日ツーリングをして来ました。
ごらんのようにしっかりと残っています。今は日本屈指の手袋メーカーの事務所として使われています。
演習砲台が港の冠崎にあったとの記述が大久野島南部砲台の説明板にありますが、現地は公園化されているようで痕跡が見当たりません。
城郭研究家のST様より演習軽砲台の図面を頂きましてので、そちらを探してみます。配置図とそっくりな場所が、司令部跡の山手にありました。勇んでいくと墓地に出くわしました。
でも、入口の門柱は明らかに砲台入口にあるのとよく似た造り。内部の敷地の様子や通路の様子を配置図と見比べると、まさしくそのものです。
アジア歴史資料センターによると、大正6年、芸予重砲兵大隊演習軽砲砲台廃止に伴って、敷地を同隊作業場に管理換の上申書が出されていますので、それ以降の時期で民間に 払い下げられ、墓地となったのだと推測しています。
次ページに配置図を載せています。
本部から続く兵舎跡も工場として現存しています。