(指揮観測所跡)

丸出山堡塁24糎カノン砲座配置図
  「させぼばってん」T氏作図

(丸出山堡塁24糎カノン砲砲座遺構)

軍道を進むとレンガ製の門柱が見えてきました。24糎カノン

砲4門を据えた砲台の入口です。入口すぐのところに地下砲

側庫があります。砲座は1門1砲座です。

浄水装置を通り過ぎて地下砲側庫と砲座が見えますが、藪に

阻まれて画像ではなかなか判別できません。左翼砲側庫の

両端には指揮所に登る階段があり、上部には指揮者用に丸

く囲ったコンクリート構造物がありました。比較的見やすい砲

座は他の要塞のものと変わりがなく、一砲台一砲座の作りで

した。胸蔽の石垣には伝声用の管が見えています。また通路

には即応弾置き場があり漢数字で番号が振ってありました。

冬枯れというのに反対側は完全に藪の中に没しており、

アッサリと諦めました。

この近くに小首堡塁があるのですが、帰りの時間が心配で、

まず高後崎砲台へ向かいました。ここは9糎砲4門の側防砲

台です。軍道の小道を一旦集落まで戻り、岬に向けて走りま

した。幅の小さな道ですが舗装もされており、バイクなら楽勝

と思いつつ安全運転で走ると、間もなく見慣れた門柱が出て

きました。果たして高後崎砲台の入口でした。