模擬堡塁

21年10月24日に、乃木資料館で知った、高松市にある模擬堡塁にツーリングしてきました。

JR高松駅西の車両基地近くの西方寺の裏山にありました。ちなみに西方寺は宇高連絡船が就航していた時代の悲惨な事故、多くの乗客の中、修学旅行の

愛媛・高知の小学生も犠牲になり、その慰霊碑のあるお寺です。裏山に上る道を10分ほど歩くと、縄張り図に示されている堤が見えて来ました。

模擬堡塁中心部には、壕に落ち込んだ敵兵を掃射するトーチカ(壕底機関銃)のレプリカがあり、草や雑木に邪魔をされて概要は掴みにくいですが模擬堡塁遺構

が残っていました。

(堡塁上に設置された説明板)

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(西方寺社務所とF800ST)

(壕底の崩れた石垣)

地元の高松出身の部隊が、東鶏冠山北堡塁に突撃し全滅したことを慰霊して、地元の実業家である牛窪求(うしくぼもとめ)氏が私財を投げ打ち1000坪の

敷地にレプリカの堡塁を造りました。説明板によると1辺が50mもある壕が巡り、深い所では8mもあります。

今では荒れるに任せ、壕内石積みも崩れていたり木々の繁茂に遮られたりで整備が望まれるのですが、私有地ですので自治体の支援が難しいのかもしれません。

日本国内に日露戦争の慰霊碑は各地にありますが、慰霊のためにレプリカとはいえ堡塁を造ったのはここだけだと思い、貴重な慰霊碑だと思います。何と

か整備の方法はないのでしょうか。

天候にも恵まれ、松山・高松自動車道を利用しての快適ツーリングでした。

(トーチカ)