観測所跡(航空写真E)

穹窖砲台から約500mほど進むと、案内標識があります。そこから左折して整備された生活道を下っていくと、案内標識が設置されています。そこから左に進み、遊歩道を上っていくと息が切れるころに観測所跡に出ます。

案内板等では、トーチカ跡と書かれていますが、設置されている場所等を勘案すると、観測所が順当ではないかと思っています。
観測所には副室(指令室?)が備えられており、それぞれに観測窓が開けられています。

一番大きな観測窓の中央下部に半円形の凹みがあります。ちょうど機関銃等の銃身を納めたらピッタリ合いそうなことと、内部の測遠機台座の石柱三本の配置が、重機関銃の取り付け部に見えるため、案内板のトーチカ説が出たのではないかと推測されます。

臨時要塞内には、7カ所の砲座、3カ所の観測所と発電所、電燈所が配置されていたようです。

(志布志湾を望む砲口部を破壊された砲座跡)

航空写真を頼りに、道路っ端にある、破壊された砲台を見つけました。
小川の流れの奥に、砲門部を破壊されて残っていました。

多分、進駐軍によって破壊されたときに、砲門部と砲室内のコンクリートの接合部からきれいに吹き飛んだのだと思われます。砲室内部は上流からの水が湧き出し、そのまま砲口部から小川として流れ出していました。

それ以外にも砲座跡や観測所等が残っているようですが、滞在時間の関係で諦めることにしました。

砲門部が破壊された砲座跡
                航空写真@

(観測所外観と内部)