仮設観測所の内部は、竣工時観測所前面下部に、穹窖砲台の射界に合わせて無理やり(急遽)増設したことが接合部などの施工具合を見ても明らかです。



右の画像(各々2枚ずつ)は仮設観測所と竣工時の観測所の測距機潜望鏡の穴を比較したものです。

前回の探検ごっこで見逃していた、露天砲台の固定砲座中心軸基礎部の一部を見つけました。即応弾薬庫を中心として左右に設置していたと思われます。

東側の砲座は土砂に埋もれて小山のような盛り上がりになっていて全く分かりません。西側の中心軸基礎部の一部がかろうじて露出していました。

露天砲台と穹窖砲台

(露天砲台と穹窖砲台のラフスケッチ)
K.S氏からご教示頂く

露天砲台の固定砲座中心軸基礎部

仮設観測所の内部には、副室も備えられていたようで、狭いながらも一応の機能は果たせていたようです。

(竣工時観測所と仮設観測所の接合部)