観測所跡を後にして、北端の大バエ灯台に向かいます。観測所下の自然歩道駐車場からバイクで約5分程度でしょうか。
灯台一帯は整地され、それらしき遺構は全く見当たりません。
唯一、灯台基礎施設と掲示板から砲台関連遺構であったことが伺えます。

掲示板によると、弾薬庫を改修して灯台基礎施設を構築し、その上部に灯台の塔を設置した由が書かれていました。
しかし、基礎施設部分をよく見ているうちに、筑前大島砲台の移動式電燈格納庫と形状がそっくりなことに気が付きました。

弾薬庫跡でなく、電燈格納庫として廻りを見渡すと、灯台の周囲を半円状に廻る、交通路跡らしき凸凹道があります。
それに、敵艦から砲撃されやすい場所に弾薬庫を設置することは考えにくいこと等を勘案すると、この施設は移動式電燈格納庫と推定するのが妥当だと思います。

この点については、あくまでも憶測ですので、詳細をご存知の方がおられましたら、ぜひご教示いただきたく思います。

(大バエ灯台基礎部と大島砲台移動電燈格納庫)

(灯台近くの断崖)

(大バエ灯台)

大島砲台移動電燈格納庫へ行く

次ページからは、再探索して判明したことを書いていきたいと思います。

大バエ灯台(電燈格納庫跡)